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 戦後の高度成長時代を経て、次第に人件費の高騰に企業が負担を感じるようになり、やがて1980年前後から省力化装置の開発と導入競争が始まりました。
 当社は丁度このような時期にスタートし、その波に乗って発展を続けたわけです。当時は売上高の大きな比重を省力化装置が占めていました。制御機器が飛躍的に進化した時代でもあります。
 
 高度成長と人件費増大の頂点が1990年日本経済バブルの崩壊です。
省力化、自動化を高度に進めると、設備投資額が飛躍的に拡大し、また装置の稼働率は落ちるという矛盾が生じます。この限界に直面した大企業は、人件費の安い海外へ競って進出するようになりました。
 当社も、バブル崩壊の余波で国内の設備投資の減少に直撃されましたが、海外進出向けの装置で売上げを何とか補ってきました。
しかし、海外進出競争も次第に落ち着き、一部の装置類を除いて、生産設備も現地で対応するケースが増えてきました。
 
 当社は創業以来、ずっと設備メーカとして省力化装置・自動組立機・自動検査機等を受注し、その都度設計製作してきましたが、このような特注装置の売上げ比重が高いと、経営の安定は難しく、また技術者・個人としては時間をかけて良い仕事をしたいという一面に対して、納期に追われ常に全力疾走を続けなくてはならないというジレンマが常にあります。
従って、それだけではいけないという思いを、創立以来ずっと持ち続けていました。
ですから、創立後の早い段階から標準品の開発にも力を入れ、リークテスタ、オイルチャージ機などを開発、また多数のOEM製品の開発にチャレンジし、そして成功してきました。

 2000年を期に、企業を取り巻く環境の変化に対応すべく、装置製造部門を大幅に縮小し、本格的な開発会社への転換を計った結果、売上げは大幅に減少しましたが、今では標準・量産製品が販売高の大部分を占めるようになり、企業体質としては飛躍的に強化されたと思います。
 
 しかしながら、今後は21世紀型の未来を拓く製品の開発とOEM製品に頼らないですむ経営構造への脱皮を目指し、更なる挑戦を続けていきます。中小・零細企業が優秀な人材を確保するのは大変に難しいのですが、現代は羅針盤を失い人の心が漂流する時代であり、新たな価値観を潜在意識として求めている若者は多いはずです。私はそこに大きな希望を持っています。
 
 私は31才の誕生日の直後に、友人とたった二人で創業を開始しました。そして、当初は食べていくために昼夜を問わず必至に働きました。全く実績のない私達に勇気を与えたのは、新しい技術に挑戦したい、人生を切り拓きたいという情熱と願望でした。情熱は仕事を通して次第に智慧となって蓄積していきます。
 
 このような価値観に共鳴できる若い技術者と共に仕事が出来る事を願っています。 この30年間に蓄積した技術を受け継ぎ、進化発展させ、会社の更なる発展と共に、自らの人生を切り拓いて行きたいという、勇気・情熱・意欲に燃えた若い技術者を求めています。      

                                   
                                                  代表取締役社長 久保幾營