エアリークテスターの技術資料6

HOME | リークテスター | エアリークテスター技術資料 本文P6

エアリークテスター・技術資料

◆ 技術資料 P.6
 
7.エアリーク検査によるNG/OKの設定値と判定の根拠---参考(自動車用の油圧部品に関する考察)
     
① 考察の目的  ② 仮定と計算方法 ③ 管路の流体摩擦損失 3-1 管路形状と等価管路 3-2 摩擦損失の理論式(a) 圧縮性流体の場合 (b) 非圧縮性流体の場合 ④ 油圧に換算したリーク量計算と類推 4-1 圧縮性流体の場合 4-2 非圧縮性流体の場合 4-3 空気と油の比 4-4 リークテスト流量Qair を仮定した場合の管路径を計算 4-5 前記管路を油が流れたときの流量を計算4-6 1 [cc]洩れる時間を計算 ⑤ リークテスタにおける検出圧力とNG/OKの設定値 ⑥ 考察 6-1 モデルと実際の場合の違い 6-2 類推 6-3 結論

◆お詫び 理論式や説明文中、不鮮明な文字があることをお許しください。

7.エアリーク検査によるNG/OKの設定値と判定の根拠---参考
            (自動車用の油圧部品に関する考察)


 ① 考察の目的

 ダイキャスト等の鋳物は鬆(す)が原因で不良部品となるケースがあるために、エアリークテスターを用いて構成部品を単体で検査する事が多い。しかし、エアリークテスト結果を判定するためのOK-NG限界値設定が、製品として実際に使用した場合を考えた時、果たして適切なのかどうか、その根拠は何か、という疑問が生じる。
 そこで、当社はエアリーク検査と実際の油洩れとの相関を知る一助として、以下の考察を行なった。
              (注) 本考察計算はあくまでモデルである 
 ② 仮定と計算方法 

2-1 鬆を管路とみて、空気と油の流量を計算する。
2-2 鬆による管路径は微少と思われるので、レイノルズ数はかなり低いと考え、層流 状態と仮定する。
2-3 管路における鬆の実際はかなり複雑な形状をしていると思われるが、これを等価 的に円形断面、かつ軸方向に対して一様な直径を持つ滑らかな直管と考える。
2-4 エアリーク計算(測定値[Pa]と洩れ量[m3], or [cc])においては、空気を理想気体 と仮定する。
2-5 微少管路においても、ハーゲンポアズイユの法則が成立するものとする。

  
図1

図2

図3

図4

図5

図6

図7

図8

図9